貝南生の活躍③

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「発展途上」 2期生 南 芳治(京都産業大学 体育会 アイスホッケー部GM)

 早いもので貝塚南を卒業し40数年が過ぎました。
 思い起こせば私の2期生入学当時は、入学式は現在の図書室で行われ、校歌も制定されてなく、先輩方も1期生の学年のみで体育館、プール、更衣室、食堂などの学校として通常あるべき施設は未完成で、だだっ広いキャンパスの中を授業中でも建設中の校舎内をダンプカーが走り、騒音と埃が酷く、又体育の授業といえば未整備のグランドの石ころ拾いに始まり、当時宅地造成中の熊取・七山周辺までの長距離走と雨天時は渡り廊下でのマット運動ばかりでした。
 そういう状況の中で、最新の施設が一つ出来、又一つ完成し、真新しい状態で使用できる有難さを感じることが出来ました。しかし高校の「伝統」といったものの価値観を感じることが出来ずに卒業し、たまたま進学した大学も創立10年少しの新設大学でした。当時は弱小チームのアイスホッケー部に入部し、いわゆる伝統校という他大学の選手達との交流の中で大学の「伝統」といったキーワードに憬れを持ち、又自身のコンプレックスにもなっていました。
 大学を卒業し、伝統のない弱小チームだからこそ若輩の自分でも指導者に成り、強豪校の指導者の方々とも肩を並べることが出来ました。「伝統」とは自分が創るものであって与えられるものではありません。
 企業・学校の世間の真の評価は少なくとも100年を経てから定まると云われています。貝塚南は創立50周年を迎えようとしていますが、まだまだ若く伸びしろのある高校です。評価の定まる100年までまだ50年以上もあります。世間を驚かせる準備期間には丁度良い期間です。
 まだまだ発展途上!!先生方、在校生、同窓生の皆様、若い力で各世代素晴らしい「伝統」を創り上げて下さい。


【略歴】

  • 昭和53年  貝塚南高等学校卒業
  • 昭和58年  京都産業大学卒業 京都府国体代表選抜

卒業後、関西実業団アイスホッケーリーグAプール所属 大阪府国体代表選抜
指導者として京都産業大学 体育会アイスホッケー部コーチ、監督、総監督を歴任
関西学生アイスホッケーリーグ3部から1部Aリーグに昇格
全日本大学選手権(インカレ)多数回連続出場
元大阪府アイスホッケー連盟理事
現京都産業大学 体育会アイスホッケー部GM