同窓生寄稿文

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 私の高校生活は当初なかなか学校に馴染めず、友達作りに悩む日々でした。
 学校生活が進むに連れ、周りは皆それぞれ自然と仲良くなり楽しい高校生活を送っているのに対し、自分はうまくコミュニケーションがとれず不安や焦りが募り、何をしてても、いつもどこか心ここにあらずの燃焼し切れない自分がいました。
当時の担任の先生にも「もっと充実した学校生活を!」と通知表に書かれるほど。(汗)
その言葉が胸にささり、なんとなく投げやりで目の前の事に逃げ腰になってる自分に気付きました。
 “もっと自分から学校に入っていこう!”  “ちょっとでも楽しめる様に動いていこう” と思い、昼休みは何するでもなく(読書は苦手でしたが)とりあえず図書室へ、さらにESS部に入部し、自分なりに充実させていく中で、それまで受け身だった自分の学校に対する思いが少しずつ変わっていきました。
 昼から授業がない日、お弁当を持参し当時ヒットしていた映画(もののけ姫)がしばらくたってから視聴覚室で校内向けに上映される機会があり、“昼休みの図書室”で親しくなった友達と鑑賞した後、感想を語り合った事は何気ない1コマですが私にとっては、かけがえのない思い出の1ページです。
 部活でも“スキットフェスティバル”という全セリフ英語で寸劇する発表会に出させて頂き、先輩方や同級生達とひとつになって一生懸命取り組めた体験でそれまで味わった事のない充実感と大きな自信を得ました。
 卒業後、数年経った緑樹会の同窓会へ同級生と参加した際、会の役員を募集してる事を知り、お互い深く考えずに「入っちゃう!?」と言って役員になってからも早や10数年が経ちました。
 その間、総会の開催を中心に入学式や卒業式等、役員として母校の行事に参加させて頂き、微力ながら関わらせて頂いてます。
 今、高校生活を振り返って感じることは自分が思ってた以上に大きく飛躍できた勇気と挑戦の二度と戻れない貴重な3年間でした。

24期生 橋本 郁子(旧姓 津田)